No.261028 · AI & SYSTEMS
飲食店・カフェの原価計算をエクセルで|原価率が一目で分かる無料テンプレート
「材料がまた値上がりした。この値段のままで大丈夫かな」 「うちのコーヒー、安すぎ?」
小さなお店をしていると、こんなふうに迷う日があると思います。
答えを出すには、まず1品あたりの原価を知ることです。ただ、材料ごとに計算して、メニューごとに足して、売値で割って……を手でやるのは大変です。
そこで、材料の値段と使う量を入れるだけで、原価・原価率・目標どおりの売値が出るエクセルの表を作りました。無料でダウンロードできます。
原価率とは
原価率は、売値のうち、材料費が何割かを表す数字です。
原価率 = 原価(材料費)÷ 売値
たとえば、売値400円のコーヒーの材料費が48円なら、原価率は12%です。
どのくらいが目安かは、お店や業態で変わります。飲食店では30%前後がよく言われる目安の一つですが、ドリンクは低め、手間のかかる料理や生菓子は高めになりやすく、メニューごとにばらつきます。大事なのは、自分のお店のメニューが、それぞれ何%なのかを知っておくことです。
原価計算のやり方(3ステップ)
1. 材料の「1gあたり」の値段を出す
仕入れ値を、仕入れた量で割ります。
- コーヒー豆:1kgで2,400円 → 1gあたり2.4円
- 牛乳:1,000mlで230円 → 1mlあたり0.23円
- テイクアウト用カップ:50個で600円 → 1個あたり12円
※数字はすべて架空の例です。
2. メニューごとに、使う量をかけて足す
カフェラテ1杯なら、
- コーヒー豆15g × 2.4円 = 36円
- 牛乳150ml × 0.23円 = 34.5円
- カップ1個 × 12円 = 12円
合計で82.5円が、カフェラテ1杯の原価です。
3. 売値で割る
売値500円なら、82.5円 ÷ 500円 = 原価率16.5%です。
目標の原価率から、売値を逆算する
値上げを考えるときに役立つのが、逆算です。
目標どおりの売値 = 原価 ÷ 目標の原価率
たとえば、原価239円のケーキで、目標の原価率を30%にするなら、239円 ÷ 0.3 = 約800円です。今の売値が480円なら、目標より320円低いことになります。
もちろん、売値は原価だけで決めるものではありません。近くのお店の値段、お客さんの顔、手間や想い。ただ、目標どおりならいくらかを知っておくと、「この値段は、ここを大事にしているから」と自分で説明できるようになります。
無料テンプレートの使い方
表は3つのシートに分かれています(ほかに「使い方」のシートがあります)。黄色のセルだけ入力すれば、あとは自動で計算されます。
- 材料:材料の名前・仕入れ値(税抜き)・仕入れた量・単位を入れる → 1単位あたりの値段が出る
- レシピ:メニュー名・使う材料・使う量を入れる(材料は一覧から選べます)→ 材料ごとの原価が出る
- 一覧:メニュー名と売値を入れる → 原価・原価率・目標どおりの売値・今の売値との差が出る
原価率が目標より高いメニューは赤、目標以内は緑になります。材料の値段が上がったら、「材料」シートの仕入れ値を1か所変えるだけで、そのメニューの原価がまとめて変わります。
「一覧」シートには、最初からこんな例が入っています(目標の原価率は30%)。
| メニュー | 売値 | 原価 | 原価率 | 目標どおりなら | 今の売値との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブレンドコーヒー | 400円 | 48円 | 12.0% | 160円 | +240円 |
| カフェラテ | 500円 | 82.5円 | 16.5% | 280円 | +220円 |
| いちごのショートケーキ(1切れ) | 480円 | 239円 | 49.8% | 800円 | −320円 |
| 食パン(1斤) | 380円 | 153円 | 40.2% | 510円 | −130円 |
※「目標どおりなら」は10円単位で切り上げています。
ドリンクは目標より余裕があり、ケーキとパンは目標を超えている、という見え方になります。
ポイント
※入っている数字は架空の例です。ご自分のお店の数字に書き換えてお使いください。 ※原価は材料費だけです。人件費・光熱費・家賃・ロスは入っていません。
気をつけたいこと
- 税抜きでそろえる:仕入れ値と売値の、税込み・税抜きをそろえないと、原価率がずれます
- ロス(捨てた分)も考える:仕込んで売れ残った分は、実際の原価を押し上げます。まずは、ロスが多いメニューだけでも気にかけてみてください
- 定期的に見直す:仕入れ値が変わったら、その日のうちに「材料」シートを直すのがおすすめです
自分のお店に合わせて作ってほしい方へ
「仕込み数も一緒に出したい」「予約の数から材料の量を出したい」「レジの売上と合わせて見たい」など、お店のやり方に合わせた表や小さな道具も作っています。
製造業で20年、設計と開発をしてきた技術者が、AIを使って作ります。覚えることは最小限です。
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