出世するため、お金のため、モテるため、美味しい食事やワインをたのしむために、人生まるまる仕事に捧げる上司を見て、「自分はこうはなれない」「自分はこうはなりたくない」と思ったことはないでしょうか。
やる気がないわけではないけれど、そんな上司のようなモチベーションは自分にはない。かといって、なんのためなら頑張れるか、分からない。そんなことを思ったことはないですか。

めっちゃあります!!!
ぼくは、一応両方の言い分が理解できる(と思っている)、1984年生まれ30代です。
目次
モチベーションの源泉の違い
- 社会貢献と、会社の成長と、自分の成長が重なっていた。
- 「モノ」を手に入れることが幸せだった。
若者世代は何がモチベーションなのか?
本書33ページから引用した図で、マーティン・セリグマンという人が唱えた、5つの幸福です。
「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」 の5つの幸せがあって、何に幸せを感じるかが人によって異なります。これがモチベーションの源泉です。
「達成」と「快楽」
1番めは、上の世代の幸せの源とされた「達成」。与えられた目標をクリアしたり、誰にもできなかったことを成し遂げたりするときに感じる幸せです。2番めは「快楽」。これは単純に言うとドーパミンを感じることで、ハンゞハーガーを食べたら幸せな気持ちになれるとか、好きな人と抱き合うこととかで得られるといった幸福感のことです。
「良好な人間関係」
3番めは、「良好な人間関係」。「別に何も達成しなくてもいい。ただ、自分の好きな人と笑顔で生きていければいい」という幸せを指します。地元が大好きで、週末のたびにみんなでわいわい飲み会をするのが好きな人、日頃からの付き合いを大切にして、同窓会に必ず参加する人も、この思想が強いでしょう。わかる! ぼくも「ただ、毎日笑って楽しく過ごしたいという欲求」ありますね。
「意味合い」
4番めが「意味合い」。英語では「ミーニング」という言い方をします。「意味合い」の具体例を見てみましょう。城の石垣を作っている2人の職人がいます。片方はつまらないと思いながら仕事をしていて、もう1人はいつも楽しそうに作業をしている。つまらない人は「毎日石を削っているばかりで、なんの変化も刺激もない。もう肉体労働で辛いし、何をやっているんだろう」と愚痴をこぼします。一方、楽しく作業をしている人は「この石垣ができたら、僕の息子も孫も、何代にもわたって平和に暮らせるようになる。こんなにやりがいのある仕事ができて、僕は幸せだ」と額に汗を光らせます。
「没頭」
5番めは、「没頭」です。これは、職人気質の人が多い日本人が多く持つ幸せの感情です。プラモデルを組み立てるような細かな作業に集中しているときや、アクセサリー作りに夢中になっているときに幸せを感じる人は多いでしょう。

ぼくは、「没頭」に幸せを感じるタイプだなぁ
















