個人的なメモっぽくなってしまいますが、「ちょっとやる気が出ないかも・・・」という自分自身のために、「やり抜く人の9つの習慣」という本を読みましたので、ポイントをメモします。
結論から言うと、「if-thenプランニング」という言葉を知るだけでも意味があると言えます。
社会心理学者である著者のハイディ・グラント・ハルバーソン博士はモチベーションと目標達成の分野の第一人者だそうです。
著者が述べている結論は、9つの習慣に集約されます。
- 明確な目標を持っている。
- if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
- 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
- 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
- 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
- どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
- 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意思力も使いすぎれば消耗することを知っている。
- 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
- 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
1章ずつ、個人的に気になったところをまとめていきます
目次
- 1 1 明確な目標を持っている。
- 2 2 if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
- 3 3 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
- 4 4 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
- 5 5 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
- 6 6 どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
- 7 7 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意思力も使いすぎれば消耗することを知っている。
- 8 8 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
- 9 9 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
- 10 まとめ
1 明確な目標を持っている。
例えば、「やせたい」と思うのならば、目標は「痩せる」ではなく「5キロやせる」とするべきなのです。「自分が望んでいるものは何か?」が具体的になっていれば到達するまでやり抜くことができるようになります。 まずは目標の達成基準を明確にすること。
仕事の達成基準を明確にさせる・・・早速今日から、部下の指導に取り入れます!
2 if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
「どんな行動をするかを事前に具体的に決めておく」ことで、それが実行される確率が高まるということです。ただ決めるのではなく、事前に「いつ」「何を」やるかを、はっきりと決めておくーこれで実行できる確率は2倍から3倍も高くなります。例えば、17時になったら日報を書く、 13時になったらメールをチェックする、のような決め方です。 自分のタスクリストを見直してみても、「●●する」の形でしか書いていませでした。
早速、「●●したら●●する」の形で書き直そうと思います。
「●●したら●●する」の形で行動計画するだけで、達成率が上がるとのこと。早速仕事中の目標設定に取り入れます!
3 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
どんな目標であっても、達成するために欠かせないことがあります。それは「どれだけ進歩したかをモニタリングする」と言うことです。
目標に向かって行動をするときには、できるだけ多くフィードバックを得ることが大切です。フィードバックによって、向上しているのか(あるいは、していないのか)がはっきりするからです。そのためには、他人からフィードバックを受けるか、自分自身で進捗状況をモニタリングする必要があります。
「これまで思考」と「これから思考」
目標達成における対照的な視点として、「これまで思考」と「これから思考」があります。 「これまで思考」で過去を振り返ると、達成感を得ることができますが、早い段階で達成感を感じすぎてしまうと、目標達成へのモチベーションがなくなってしまいます。 新しいことを初めて30日くらい続けると満足してやめてしまうことってありませんか?ぼくもいま、ブログを47日くらい連続で更新していて、ちょっとだけ止めようかな?と迷いが生じました。これは、「これまで思考」に偏りすぎていて、「これから思考」が抜けているからだったのですね。
すっきりしました。
すっきりしました。
目標までの距離を考えることで、モチベーションの低下を防ぐことができます。
4 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
いわゆるポジティブシンキングですが、ただ前向きに「自分はできる」と考えるだけではダメです。「目標は達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけないーここに注意すべきなのです。ダイエットに関する研究で、「食べ物の誘惑に打ち勝つのが大変だと思うか」あるいは、「食べ物の誘惑に簡単に打ち勝てると思うか」を質問したところ、「簡単に食べ物の誘惑に打ち勝てる」と答えた人は、「食べ物の誘惑に打ち勝つのは大変だ」と答えた人に比べて13キロも重いままだったそうです。 目標は簡単には達成できない・・・困難もあるし、相応の努力が必要である。 著者は「現実的楽観主義者」と述べています。 文章にすれば当たり前のことですが、意識しないと忘れてしまいそうです。
目標達成のために起こりうる障害について考えておくことで、達成の確率が高まります!
5 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
多くの人が「知能・性格・身体能力は生まれつき決まっていて、自分の努力ではどうしようもない」と考えています。つまり「がんばっても頭は良くならない(性格は変わらない、身体能力は上がらない)」と信じているのです。その結果「今の自分ができると思える範囲で目標を立てる」ことになります。つまり、目標が「自分の未知の能力を引き出す」ためのものではなく「すでにある自分の能力を証明する」ためのものになってしまっているのです。これは、本当にもったいないことです。対策は、「失敗してもいい、と開き直る」ことです。 今までできなかったことができるようになること = 「成長すること」に注目すると、目標に向かっている時に出会う困難を「学び」として捉えることができます。
「証明ゴール」ではなく「成長ゴール」を目標にする
- 自分の能力を証明するための目標 → 証明ゴール
- 新たな知識や経験が得られる学びとしての目標 → 成長ゴール
失敗しても学びがあるからOK!という気持ちで気楽に向き合うことができたら、つまらない仕事でも、楽しめるようになるかも!
6 どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
「グリット」という言葉は、心理学用語としては「長期目標に向かうときの粘り強さとやる気」を意味します。スポーツ、音楽、数学、発明・・・どの分野においても「成功した人は、数千時間にわたって、目的に沿った練習を地道に続けている」ということが、これまでの研究から明らかになっています。こうした地道な努力を可能にしてくれるのが「グリット(やり抜く力)」です。グリットを発揮するための一つのコツは、困難にぶつかったときの考え方に現れます。
- グリットを持たない人:「うまくいかないのは自分に能力がないせいだ」と考える
- グリットを持つ人:「努力不足だった」「戦略を間違えた」など自分の努力や行動のせいにする
「努力で能力を伸ばすことができる」と信じるのが大事!
7 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意思力も使いすぎれば消耗することを知っている。
意思力を強くするためには、これまでにはやった、気の進まないことを、自らの意思でやってみることです。大きな朝鮮である必要はありません。とにかく取り組む価値があると思うことを続けることです。
意思力は、使うと消耗するものです。意志力が尽きたと感じたら、少し休んでから、新たなことに取り組みましょう。日々の小さな目標に取り組むことで意思力が鍛えられます。 ぼくは60日ほど毎朝の運動(バーピージャンプ)を続けていますが、確かに意思力(≒集中力?)が高まっているのを実感しています。
一日一つは新しいことに取り組みたい!
8 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
どれだけ鍛えても、意志力は有限であって一日の終わりにはほとんどなくなってしまうということを認識する必要があります。どんな目標でも、達成するためには、多くの誘惑に打ち勝つことが必要です。私たちが「やりたい」と思うことは、多くの場合、目標達成のために「すべき」こととは正反対のことだからです。
意志力を無駄に減らさないために、環境を整える!
9 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
「〜しない」という目標を「〜する」に変える。「食べ過ぎない」「だらだらと働かない」「夜更かししない」「話をするときに構えない」など、目標の多くは「〜しない」という形のものになりがちです。こうした目標は、反対にその行動への衝動を高めてしまいます。「〜しない」ではなく「〜する」という表現方法を考えてください。「青いゾウのことだけは考えないで!」と言われたら、絶対に青いゾウのことが頭から離れないと思います。 目標を表現するときに、「〜しない」を「〜する」に言い換えるだけで、達成の確率が上がります。 そして、立てた目標はif-thenプランニングの形にします。
目標の表現方法ひとつで結果が変わる!
まとめ
まとめは最初に書いた通り、9つの習慣です。- 明確な目標を持っている。
- if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と計画している。
- 現状と目標までの距離に目を向けて「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当て、モチベーションを維持している。
- 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力をおこたらない。
- 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
- どんな能力でも努力で身につけられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
- 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意思力も使いすぎれば消耗することを知っている。
- 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
- 「やらないこと」でなく「やること」に焦点を置く。
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