文章を書くスピードを格段に速くするたった1つの秘訣は、「どう書くか?」ではなく「何を書くか?」に集中することです。テンションが上がって、いきなり答えから入ってしまった
のってぃ(@notthi)です
マジで良い本。本当に書くのが速くなった。
文章を書くのがニガテな人へ
- 「文章が苦手。書いている時間が辛い。メールも企画書もできれば書きたくない」
- 「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる」
- 「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに」
- 「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない」
- 「数千字のレポートは、文字が埋まらなくて苦痛だ」
本書は、文章を書く人のそうした悩みを、すべて解決するための本です。文章が得意な人も苦手な人も、文章を書く上で生じる「ムダ」を徹底的に削ぎ落として、とにかく「速く書き終える」ためのスキルと考え方をお伝えします。
子供の頃の読書感想文は、書き出しを考えるだけで何時間もかかっていたのを思い出した
書くのが速いと仕事も速くなる
1日の仕事を振り返ると、「書く」ことに使っている時間って結構多くないですか?メール、レポート、プレゼン資料、日報、議事録、ブログ、SNS……
驚くほどたくさん「書く」ことが求められているのに気付かされます。
「書くスピード」が速くなれば、必然的に仕事は速くなります。
速く書けるようになりたい!!
素材を意識するだけ
速く書くためのたった1つのコツ
最初に書きましたが、速く書くためのコツはたった一つ。「どう書くか?」ではなく「何を書くか?」に集中することです
文章が苦手な人でも、LINEなら迷わず書くことができますよね??
LINEでは、「用件のみ」を伝えればOKだからです。それと、長い文章を書かなくてもいいからです。
実は、「用件だけ」でもコミュニケーションは成り立つのです。
「うまい文章」は必要ありません。
「読者が必要な情報」が伝われば良いのです。
素材とは、「独自の事実」「エピソード」「数字」
「何を書くか?」のことを「素材」と呼びます。素材とは、「独自の事実」「エピソード」「数字」の3つです。
実は、文章はほとんどが、素材でできているのです。
新聞記事に至っては、9割以上が素材でできています。
だから、気をつけなければいけないポイントは、「ゼロから文章を書き始めてはいけない」ということです。
まずは、素材を集める必要があります。
文章はゼロから書き始めてはいけない。まずは、素材を集めること。素材とは、「独自の事実」「エピソード」「数字」
長い文章とは素材の量が多いだけである
「SNSならスラスラと書けるけど、長い文章は書けない」という人もいるかもしれません。長い文章を書くときに必要なのは、「たくさんの素材」です。
短い文章と長い文章の差は、「素材の量」だけだということです。
素材さえ多ければ、自然と長い文章は書けます。
もちろん、文章の構成など、読みやすくするための工夫は必要になりますが、それは本書の後半に書いてあります。
(長くなるのでこの記事には書いてません)
素材集めの2つのルール
ここ、重要!!素材を集めて、文章を構成するときの2つのポイントです。
- 書く目的をはっきりさせる
- 読者を定める
書く目的をはっきりさせる
その文章で「何を伝えたいのか」ということですね。もう一段掘り下げて、「読後感を決める」という表現の方が良いかもしれません。
あなたが書く文章を読んだ人に、何を感じてもらいたいのか?を決めておきます。
自ずと、集めるべき素材が決まってくるはずです。
まず、「書く理由」をはっきりさせる
読者を定める
よく、「ペルソナ」を定めましょうなどと、言われるやつです。要は、「誰か特定の1人に説明するように書きましょう」ということ。
「みんな」に向かって書いた文章は、誰の心にも刺さりません。
迷ったら、知り合いで読者になりそうな人を1人だけ選んで、その人を思い浮かべて、素材を選びます
すべての文章には必ず「読んで欲しい人」がいる
実際に試してみたら、これだけ書けた
ぼくが実際に、素材を集めて、並べ替えてから文章を一気に書いたところ、30分で1500文字書けました!
実際に集めた素材の一部↓
素材は、ブログの場合は「見出し」です。
まとめ
- 文章を速く書くには、「何を書くか?」に集中する
- 書く前に、「読後感」と「1人の読者」を決める
- 素材を集めて並べ替えたら、一気に書き上げる
おまけ:本書の目次
ちょっと長いですが本書の目次を紹介します正直、目次読むだけでも勉強になる・・・
一つずつ実行しながら、別記事にまとめていきたいなと考えています
はじめに 速く書ければ、仕事は速くなる
- 「1日300字」が「1時間3000字」に
- 仕事で書く文章に「文才」はいらない
- 「素材」を意識するだけで10倍速く書ける
序章 なぜ文章を書くのに時間がかかってしまうのか?
- なぜ、LINEは誰でも速く打てるのか
- LINEが一気に、全世代に受け入れられた理由
- 「用件だけ」で言いたいことは伝わる
- 「うまく書こう」と意識するだけで手が止まる
- 「意味不明な表現」の代表例
- 「起承転結」も「正しい文法」も気にしなくていい
- 文章は絶対に「ゼロ」から書き始めてはいけない
- 新聞記者が一瞬で記事を書ける理由
- 小説家ですら素材がないと書けない?
- 「何を書けばいいかわからない」という悩みが一瞬で消える
第1章 10倍速く書ける「素材文章術」
- 素材の3要素「独自の事実」「エピソード」「数字」
- 「どう書くか」より「何を書くか」
- 素材があれば400字は10分で書ける
- 文章は素材が9割
- 新聞記事は「9割以上」素材でできている
- 企画書は「素材だけ」で書ける
- 「うまい文章」など書く必要はない
- 「魅力的な素材」は料理しない
- 長い文章を速く書く方法
- 文章は素材を用意できたらほぼ完成
第2章 正しい素材を集める2つのルール
- まず「書く理由」をはっきりさせる
- その文章で何を感じてもらいたいのか?
- 依頼された文章は「真の目的」を必ず確認する
- 「書くことそのもの」を目的にしない
- すべての文章には必ず「読んで欲しい人」がいる
- 暗闇の中でプレゼンできますか?
- その文章を読むのは、担当者か、上司か、社長か?
- 読者が決められないときのとっておきの方法
- 知人の中の「1人」に向けて書く
- 「あの人」が喜びそうな素材を選ぶ
- 残念ながら「みんな」に向けた文章は誰にも伝わらない
- 目的と読者が変わると素材も180度変わる
- 福山雅治にインタビューしたら、誰に向けて語ってもらうか?
- 読者が誰でも「おもしろい文章」を書く方法
- 誰にも読まれない「サムい文章」を避ける考え方
- 文章のおもしろさを「つくる」方法
- 読み手が触れている「情報」に自分も触れてみる
- 「自分がどう見られているか」を知っておく
- 「配慮がある文章」を書くためには
第3章 素材をひたすら集める
- もっとも無駄がない素材の集め方
- 「多く集めて、あとで削る」がいちばん速い
- メモだけで素材はどんどん増える
- 「見たもの」が素材になる
- 「自分の感覚」も素材になる
- 素材を「箇条書き」で並べてみる
- 素材のストックは「メールの下書き」が最強
- 件名をつけて素材を放り込むだけ
- 素材は「自分の中」にもゴロゴロ眠っている
- 一流のビジネスパーソンがジムに通う理由
- 「雑談」でカンタンに素材を引き出せる
- 1の素材を10に増殖できる「連想ゲーム」
- 長い文章の構成を手っ取り早く決める方法
- 素材を倍速で集める「時間」の使い方
- どんなに時間がなくても素材だけは集められる
- 「意見」を素材に変換する方法
- なぜ、「あの人」は20年間毎日コラムが書けるのか?
- 「コメント力」の高い人がやっていること
- あてのない素材集めは「ブログ」「SNS」に最適
- 「会話を録音する」と超速で素材が集まる
第4章 素材を読みやすい順番に組み立てる
- 全素材を「目に見える状態」にすると段違いにスピードが上がる
- 「しゃべるように書く」と必ず伝わる理由
- 話して伝わらなかったとき、相手はどんな「反応」をするか?
- 「目の前」に読者がいると思えば自然と順番が決まる
- スラスラ読める文章の「入口」と「出口」
- 絶対に「常套句」から書き始めてはいけない
- 書き出しの役割は「その先」を読みたいと思ってもらうこと
- 書き出しだけは「作家」に学んでもいい
- 「オチ」にこだわらず「まとめ」を書くと読後感が良い
第5章 一気に書き上げる
- 素材がそろったら速攻で書く
- 「〆切効果」が最強のスピードアップ法
- トップスピードで最後まで書ききるコツ
- 「完璧主義」がスピードを落とす
- 「多く書いて、あとで削る」がいちばん速い
- 読みやすい文章を書く7つのポイント
- 一文を短くする
- スラスラ読める「リズム」を作る
- 「 」の強調使用
- 順接の接続詞を使わない
- 逆説の接続詞で展開を生む
- 難しい日本語を「翻訳」する
- リアリティを意識する
- 「良質な週刊誌」が最高の教科書になる
- なぜ、編集者はプロの文章を直せるのか?
第6章 読みやすく整える
- 書き上げた文章は絶対にそのまま提出してはいけない
- 「読者の視点」で修正する2つの効果
- コーヒーを飲むだけでも冷めた視点を獲得できる
- 「全体」から「部分」へ焦点を写しながら修正する
- 最初は「大きな論理」と「適切な素材配置」をチェック
- 「説明不足」を埋め、「嫌悪感」を消していく
- 語尾だけを見ながら「リズム」を作っていく
- 「ボリューム調整」は終盤でやるのが効果的
- 「わかりやすさ」を確認する方法
- 書き手がよくわからないことは読み手に絶対伝わらない
- 「読み手は何も知らない」という前提に立つ
- 専門用語は必ず「噛み砕く」
- 「わかりにくさ」を潰しきるとっておきの方法
- 形容詞を「素材」へ置き換えていく
実践編 ケース別・速筆術
- 素材の組み立て方その①「800字」の文章
- 素材の組み立て方その②「2000字」の文章
- 素材の組み立て方その③「5000字」の文章
- 素材を「強調」して伝わりやすくする
- 正しい文章の「削り方」
- 10分でシンプルな企画書を書く
- 20分で500文字の書評を書く
- 40分で1000字のコラムを書く
- 本1冊10万字を「5日」で書く
- 苦もなく長文が書ける「ふせん素材管理法」
- おわりに